中学の文化祭出演が俳優へのきっかけ

村上豊彦さんが中学時代に、とても大きな影響を受けた漫画がありました。
それが、型破りな教師を主人公とした学園ドラマの漫画です。

作品自体が面白かったことはもちろんですが、それ以上に強く心に残ったのには、もうひとつ理由がありました。

村上さんが中学生のころは学級崩壊がひどく、授業中でも平気で教室を出たり、廊下を自転車で走るような生徒もいたそうです。

一方で、教師もそういった生徒は基本的に無視。教室にいる生徒だけを相手に、授業を行うという形になっていったそうです。

そんななか、クラスの担任は、とても熱い先生だったそうです。

辛抱強く生徒と向き合って、つねに自分たちの味方をしてくれる。ときには、他校の生徒からも身を挺して守ってくれることもあったのだとか。
クラスを一致団結させるために、文化祭で劇をやろうと提案し、三年の間にはミュージカルも行ったそうです。

村上さんが演じたのは、ほんのひと言セリフがあるだけの脇役でした。

しかし、このときの経験が、のちに俳優となるきっかけともなったそうです。

それでも、当時はまだ先生へのあこがれのほうが強かったようですね。中学を卒業するときには、担任の先生に向かって、かならず教員免許を取ると約束したのだといいます。

そうして高校へ進学した村上さんですが、ごく普通の男子高校生ではあったものの、思春期なりにいろいろつまずきなどはあったようです。
16歳のときには、大好きな母親が泣いているのを見て、心を入れ替えて髪を3mmの坊主頭にしたそうです。
それ以来、ちゃんと朝起きて、夕方に帰り、とりあえず机に向かうといった当たり前の生活をするようになりました。

それでも、あまり勉強に集中することはできなかったそうですが、希望通りに大学へも入学。そして、高校の社会科の教員免許を取るという中学時代からの目標を達成します。
教育実習で母校の高校を訪れたときには、当時の先生から「まさか、お前が」と感慨深げにされてしまったそうです。

ところが、大学時代に出会った一人の俳優との出会いが思いを変えさせます。

その俳優に演技を褒められ、あきらめるな、一緒に仕事をしよう、と声をかけられたことが、最終的に現在の道へと進むことを決心させたそうです。
今では、その俳優さんといつか共演することを目標としているそうです。

俳優になってから村上さんは、教師へのあこがれを抱いた漫画と同じ作者の別作品で、主役の教師を演じることになりました。
その舞台には中学時代の恩師も訪れていて、スタンディングオベーションの最中に思わず涙腺が崩壊してしまったそうです。

この瞬間に、ある意味で中学時代の夢はかなったといえるのかもしれませんね。

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